3Dモデルの初音ミクに「01_ballade」を歌わせた動画を見た海外の反応です。

「01_ballade」は初音ミク発売前に公式サイトで公開された曲であり、
従来の音声合成ソフトとはまるきり異なる、
その繊細な歌声が多くの人を惹きつけ、ミクブームのきっかけとなりました。

非常に人気のある曲で、後に、「星のかけら」という曲名でフルバージョンが作成されました。

動画内の3Dモデルはキオさんという個人の方が、
六角大王というフリーソフトで作成したものであり、モデルが無料で公開されたため、
ミクの3Dモデル動画の流行を引き起こしました。

海外の人も、すでにかなりミクになじんでいるようで、
この曲を褒める声が上がると同時に、ミクの歴史を振り返って感慨にふける人も現れています。

また、日本語のローマ字表記に関して議論が行われたりして、
ボーカロイドのおかげで日本語への関心が高まっている様子も見て取れます。


一年間で1万曲以上も作成され、
現在では6~10万曲存在するとも言われているボーカロイドの曲ですが、
初音ミクを単一のアーティストとすると世界一の曲数を持つアーティストとのことです。
(多少反則的ではありますが)


今見ると物足りない気もしますが、
この動画が作られたのが2007年であり、
2013年時点で既に6年が経過していますが、
6年も前にこのような作品を作ってしまったことに海外でも驚いているようです。


ニコニコ動画(元ネタ動画)

 

Youtube動画  携帯用動画



以下、この作品に対する海外の反応


■ 私も初音ミクみたいになれたらいいのに。彼女の歌声はあまりにも綺麗だわ。 アメリカ

■ ちょっと遅れたけど、誕生日おめでとうミク。 アメリカ  
  ※:初音ミクの誕生日は発売日の8月31日とされています。

■ 今ではもう、HDバージョンがあるよ。アメリカ
  ※:HDバージョンhttp://www.youtube.com/watch?v=JS8FYayqbvE
       こちらの方が画質も音質も上ですが、コメント、再生数ともにそれほど伸びていないようです。

■ この曲が作られてからもう4年も経ったなんて信じられないよ。ありがとうミク。アメリカ 
  ※:2013年時点では6年前になります。

■ これはmmdかい? アメリカ

■ 違うよ。この動画の作者は、3DソフトのBlenderを使っている。 アメリカ
※:この作者が使っているのはmmdでもBlenderでもなく、六角大王というソフトです。
  ちなみに、mmdとはMikuMikuDanceの略称で、初音ミクのダンスムービー制作ツールのことです。

■ この曲は、ボーカロイドの歴史の中でも最重要なもののうちのひとつだよ。というのも、2007年にニコニコ動画にアップロードされたこのPVは、人々に衝撃を与え、賞賛を浴びたんだ。そして、人々は、ミクや他のボーカロイドの曲の創作に熱中したのさ。MMDの製作者もそんな人々のうちの1人だね。「Melody」も、この動画の作者の作った曲のひとつさ。 日本(英語)


■ ミクの目に映る文字は、「Hatsune」ではなく、「Hatune」となってるわ。 アメリカ

 ■ re:そんなこと気にすんなよ。 日本(英語)

  ■ re:あなたのコメントなんか求めてないわ。 アメリカ

   ■ re:間違えているわけじゃないよ。日本人は2種類のローマ字表記を持っているんだ。「つ」を「tsu」とするのがよく用いられる表記だけど、「つ」を「tu」と表記することもできる。だから、「Hatsune」も「Hatune」も正しい。国籍不明

    ■ re:それって、つまり、日本語も、英語と同様の問題を抱えているってことかい?つまり、スペルは違うけれども発音は同じと。例えば、「hail」と「hell」、あるいは、「desert」、「dessert」のように。そして、ひとつの語が、いろいろな意味になることもある?例えば、野球のbatと、動物のbatのように。 アメリカ

      ■ re:その回答は、Yesでもあるし、Noでもあるね。日本人はひらがな、カタカナと、漢字を使って文字を書くんだ。だから厳密に言えば、スペルというものは日本語には無いんだ。漢字は、いろんな意味を持つし、いろんな読みがあるんだ。読みは同じだけど、意味が違うこともよくあるね。だから、短く回答するならYesだね。イギリス

       ■ re:その回答はYesだね。話し言葉では区別できるよ、英語と同じようにね、状況や文脈で判断できる。しかし、書くときは、日本人はいろんな漢字を使うんだ。例えば、「き」という語は、「気」と書けば、空気や魂を意味する。「木」と書けば、樹木や木材を意味する。「器」と書けば、装置や容器という意味になる。 国籍不明

        ■ re:そうか、分かったよ、ありがとう。 アメリカ


■ 彼女はロボットなのかしら? アメリカ

■ そうだよ。プログラムと言ったほうが正確かな。 香港

■ ミクというのは実は造語で、未来という言葉が由来なんだ。インドネシア 
  ※:ちなみに、初音というのは初めての音ということで、初音ミクで、
    未来から初めての音がやってくる、という意味になります。

■ この曲と同じような曲調のフルバージョンはないのかな?スロー再生なフルバージョンは見つけたんだけど、この動画の曲調が好きなんだ。 アメリカ
  ※:スロー再生なフルバージョンは「星のかけら」のことだと思われます。

■ これが彼女の最初の曲だって聞いたことがあるよ。 国籍不明

■ 違うよ。彼女の最初の曲は、levan Polkkaだよ。 アメリカ
 ※: levan Polkka↓ も初音ミクの有名な曲ですが、最初の曲ではありません 携帯用動画

(でもこのあたりからミクにネギが定着しましたよね) 

■ う~ん、この動画を久しぶりに見ると、喜びがこみ上げてくるのを感じるよ。僕が初めてこの動画を見たときと比べて、ミクはすごい高みに到達した気がするよ。 アメリカ

■ 機械が人間のように振舞っているのかしら?それとも、人間が機械を演じているのかしら? アメリカ

 ■ re:機械が人間らしく振舞っているのさ。 アメリカ

■ キオは天才だ。 アメリカ
  ※:キオさんは、この動画の作者です。


■ 曲は素晴らしい。アニメーションは感動的だ。ミクが動くなんて!オーマイガ!今でも僕はミクが大好きだよ。 アメリカ

■ オタクよ、永遠に! 国籍不明

■ これのMP3をどこでダウンロード出来るか教えてくれないか? オーストラリア

■ 彼女はロボットかもしれないけど、日本で最も有名な歌手の1人よ。 アメリカ

■ ミクはアンドロイドだ。歌う(vocal)アンドロイド(android)だ。それが彼女がボーカロイド(Vocaloid)と呼ばれる理由さ。 アメリカ

■ 聞くにはちょっと短いよね。1日に100回は聞いているよ。 国籍不明

■ 私が初めて知ったミクの曲がこれだわ。今聞いても美しいと感じるわ、初めて聞いたときと変わらないわ。 アルゼンチン

■ 26人もの人がボタンを押し間違えて、悪い評価をつけているのは許せないことだね。 アメリカ

■ この初音ミクモデルがすごく気に入ったよ。どこで手に入れられるか誰か知らないかい? メキシコ

 ■ re:「キオ ミク」で検索。 アメリカ

■ Arigato Gozaimasu(原文ママ) メキシコ

■ ボーカロイドは楽譜が読める人向けに作られたソフトだよねT_T.... 日本(英語)

■ 冒頭の部分が好き。でも、歌っている部分も、もっと長かったらよかったのに。アメリカ 

■ ミクの服の点灯のさせ方が好き。 アメリカ

■ ミクが大好き。この動画のように歌ってくれるミクの等身大ロボットが欲しいよ。 カナダ





今でこそ海外ライブなども大好評の初音ミクですが、
この作品が登場した当時はまだまだ認知されているとは言い難く、
この3Dモデルの初音ミク動画はかなり衝撃的な反応だったのを今でも覚えています。

この当時ボーカロイドと言えば、「歌わせてみた」「歌ってもらった」
など、多くの曲がいわゆるオリジナル曲ではなかったのですが、
(それでも素晴らしい曲が多かったのですが)
このあたりを契機に爆発的にオリジナル曲が広がっていった気がします。

この当時のニコニコ動画はアニメのMAD作品ばかりだったような気もしますが(笑)
ドラゴンボールのMADとか吉幾三とか懐かしい・・・
吉幾三 IKUZOボタン ← 流行りましたね、お持ち帰りできます(笑)
今思うと、一つの壮大な文化ですね、MADも。



今は近くのアジアでも(名前は出しませんが・・・)自国語のボーカロイドを流行らそうと、
国家ぐるみで躍起になっているところもあるんですけど、
そういう国ではなかなかこういった新しい文化は根付かない、
もしくは上辺だけで深く根付くのは難しいようです。


そういった国々と日本の一番の違いはなんでしょうか?
答えは やはり人間そのものにありそうです。
日本以外の一部のアジアでは、他の人が何か素晴らしいものを作り、発表しても、
けなされたり否定ばかりされてしまうので、良いモノを作るという文化が育っていかないようです。


日本人の場合ですと、他の人がすごいモノを作ると 負けじと同じ分野でより良い物を作り、
見てくれ、と言わんばかりにアピールする人が続出します。
お互いに尊重し合い、良い意味で競争するからこそ、素晴らしいモノが出来上がるんですね。
職人気質というやつでしょうか(笑)


ところが他の国、例えば中国の場合、
勝てなそうだと分かると全く違う分野に逃げてしまうのだそうです。
体を張ったびっくり人間が海外に多いのも、違う分野を求めて
究極の技を身につけようとした結果なのかも知れません (これはこれで良いのですがw)

結果として、日本は大勢の人間が競い合う、集団的な文化を形成し、
中国の場合は様々な分野から極少数の 「天才的なびっくり人間」 が
登場する事になるのでしょう(笑)




また、海外ではよくある話らしいのですが、
子どもの頃に見たアニメなどに影響され、
日本に憧れて育ち、いつか日本に行きたい、という外国人の方は多いそうです。
だから、日本のお台場ガンダムとかも、あんなに驚いていたようです。
(実際に訪れた外国人の方も多いようですが)

いずれにしてもこのボーカロイド文化、
日本が世界に広めたわけではなく、勝手に世界に広まってしまったという経緯があります。

子どもの頃、キャプテン翼に憧れてサッカー選手になった海外の選手が多いように(実話)、
何十年も後に世界中の様々な人々に大きな影響を与えていくのかも知れません。


ちなみに、初代仮面ライダーの藤岡弘さんはタイでは結構有名(?)らしく、
子どもの頃仮面ライダーを見て育った人が大人になり、
現地では多くの人から憧れの対象となっているようです。
(以前地方の超マイナーな番組で共演させていただける予定でしたが、番組自体がポシャリました残念w)

動画  携帯用動画


いつ見ても藤岡さんカッコイイですね。
仮面ライダーの主題歌をタイの人たちが日本語で歌ってるのが(笑)



ボーカロイドにしても海外で翻訳されている曲もあるほど人気なのですが、
中にはオリジナルの日本語バージョンで歌いたい外国人の方がいるようで、
日本語分からないのに日本語で歌う (つまり丸暗記w) 方々も存在するようです。

こうしたところを見ても、お互いが尊重し合う日本という国で生まれた文化は
日本人が思っているより強力なパワーを持っているのではないでしょうか。
その人のその後の人生を変えてしまうほどに。



ちなみに管理人はボカロ初期のこういう曲が大好きです
(初めの頃なのでまだまだ声があれですが歌詞が深い曲が多いんですよね、
 歌詞の深さについては海外のコメントでも良く言われていることなんですけど)
【巡音ルカ】ダブルラリアットに合わせてチャーハンつくるよ!【炒飯】  携帯用動画

(どうやら中国でも人気なようで字幕が付けられていますね)


そういえば、以前見た番組で初音ミクにハマりすぎた外国の町長さんが
自国の湖に初音ミクの名前を付けていたような気がしますが、
あれはどうなったんでしょうね(笑)